日本祭りを開催しました。

令和元年9月20日

 9月15日(日)ベルン歴史博物館において、同博物館と当館の共催により、第1回日本祭りを開催しました。秋晴れとなり天候に恵まれたこの日、3,500名を超える方がご来場くださいました。

 11時、ベルン歴史博物館及び当館の代表による簡単なご挨拶で開幕し、井坂流津軽三味線スイス支部「小喜楽」の皆さまにステージ・プログラムのオープニングを飾っていただきました。今回は11名によって構成され、三味線をはじめ、民謡や踊り、そして太鼓の演奏を披露していただきました。


ベルン歴史博物館による挨拶
 
井坂流津軽三味線スイス支部「小喜楽」
 
 屋外ステージで三味線コンサートをお楽しみいただいている間、博物館の1階ホールでは、折り紙、着物の着付け体験、書道、そして碁のワークショップを開催しました。会場には大変多くの方々にお越しいただき、参加された皆さまは其々のワークショップに熱心に取り組んでいらっしゃいました。
 

折り紙ワークショップ
 
書道ワークショップ
 

碁ワークショップ
© Christine Moor, Bernisches Historisches Museum
 
茶道デモンストレーション
© Christine Moor, Bernisches Historisches Museum
 
 その他、同博物館の学芸員による日本コレクションのガイドツアーや茶道デモンストレーションも行われました。

 続いてステージでは、日本人コーラスグループ「BeNiコーラス(ベルン)」、「瑞の会(ヌーシャテル)」の混合グループ「BeNi&Mizu」がコーラスを披露し、日本の代表的な童謡や歌、またスイス民謡の「おおブレネリ」で観客の皆さまを魅了しました。また、屋外の別会場では演武会を開催し、初めにベルンの弓道クラブ「Koko」が弓道デモンストレーションを行い、観客の皆さまの目の前で28メートル先にある的に向け、弓を射っていただきました。
 

弓道デモンストレーション
 
BeNi&Mizuによるコーラス
 

学芸員による日本コレクションのガイドツアー
© Christine Moor, Bernisches Historisches Museum
 
様々な種類の日本食屋台が来場者の皆さんをお迎えしました。

 午後には池坊スタディ・グル-プ・ベルンによる生け花ワークショップを2回開催し、事前予約をいただいた約36名の皆さまに実際に花を生けていただき、日本の生け花を体験していただきました。同時刻、屋外の演武会場では、ベルンの剣道クラブ「Shin Ho Kan Bern」が剣道デモンストレーションを行い、防具に身を包んだ剣士らが、剣道の基本形や竹刀を交える様子を披露しました。
 

生け花ワークショップ
 
剣道デモンストレーション

 一方ステージでは、「Kinmei-Kai Koto」のお三方が日本の伝統楽器である筝の三重奏を披露し、聴衆の皆さまに糸の響をお楽しみいただきました。筝コンサートの後、演武会場では合気道デモンストレーションを実施し、合気道家が観客の皆さまの間近で迫力ある技を披露しました。
 

Kinmei-Kai Koto
 
合気道デモンストレーション

  続いてステージには「Goraiko Taiko」の9名が登場し、力強く、迫力のある和太鼓演奏を計7曲披露しました。その後、1階ワークショップ会場では、日本酒ソムリエによる日本酒プレゼンテーション・デグステーションを行い、ご予約いただいた40名の皆さまに計4種の日本酒を試飲していただきました。
 

ステージプログラムを楽しむ多く観客の皆さまの様子
© Christine Moor, Bernisches Historisches Museum
 

Goraiko Taiko
 
日本酒プレゼンテーション・デグステーション

 ステージ・プログラムのトリを飾ったのは、日本の祭りに欠かせない盆踊りです。盆踊りグループ「伝統芸能愛好会」が2曲盆踊りを披露し、その後観客の方々にも輪に加わっていただき盆踊りを踊りました。最終的に大変多くの方々が盆踊りにご参加くださり、大きな盛り上がりを見せ、日本祭りは閉幕しました。
 

多くの方に参加いただいた盆踊りの様子

 日本祭りにお越しいただいた皆さま、そして今次事業の開催に当たり多大なご協力をいただいたすべての団体、個人の皆さまに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


 当館広報文化センターでは現在、ベルン歴史博物館の全面協力により、 同博物館が所有する日本コレクションの一部を展示しています。また、10月3日から当館広報文化センターにおいて、特別展「日スイス関係の黎明期 – 19世紀後半のスイス人が見た日本」を開催します。同日18時から開会式を行いますので、ぜひ足をお運びください。詳しい特別展の情報は、こちらをご覧ください。

 皆さまのご来館をお待ちしております。