スイスへの入国制限について

2020/10/28

 10月28日,スイス連邦保健庁は,スイス入国に際して検疫の対象となる国・地域の基準を改訂するとともに、同基準に基づきリストの改訂を発表しました。当該改訂は10月29日(木)より有効となり、スイス入国以前の10日間以内に対象国又は地域に滞在した者(トランジットのため24時間未満の滞在にとどまる者を除く)に対し、最大10日間の自己検疫義務(陰性証明があっても自己検疫義務は免除されない。違反者に対し、最高1万フランの罰金)及び各州当局への届出義務が課されることになります。

 今回の改訂で,検疫対象国・地域に継続指定された国・地域は,アンドラ,アルメニア,ベルギー,チェコ及びフランスの一部地域(海外領土を含む)です。対象国・地域の詳細については,下記5(3)をご参照ください。

 スイスへの入国制限が無い場合(下記1.2.3.参照)であっても、検疫対象国・地域リストに記載のある国・地域からの入国については、入国にともなう検疫(自己隔離)措置(下記5参照)等が必要となりますのでご注意ください。

 今後,変更される可能性がありますので,最新状況はスイス連邦政府のホームページをご確認ください。


〇参考:スイス連邦移民庁ホームページ:入国制限について

〇参考:スイス連邦移民庁ホームページ:入国制限の対象について



1. 6月15日以降,シェンゲン加盟国からスイスへの入国制限解除に伴い,以下の対象者は通常通り入国が可能です
• スイス国籍者
• シェンゲン加盟国国籍者
• EU/EFTA加盟国から自由に移動する権利を有する者
• 第三国国籍者で,スイス査証を必要とせず,すでに合法的にシェンゲン加盟国に居住する者
• 第三国国籍者で,スイス査証を必要とするが,有効なシェンゲン査証もしくはシェンゲン加盟国滞在許可書を持つため,すでに合法的にシェンゲン加盟国に居住する者
• スイスの滞在許可書を有する者


2.  以下のシェンゲン加盟国から直接入国する場合,国籍に関係なく,入国制限が廃止され,通常の入国措置が適用されます。
シェンゲン加盟国:ベルギー,デンマーク,ドイツ,エストニア,フィンランド,フランス,ギリシャ,アイスランド,イタリア,ラトビア,リヒテンシュタイン,リトアニア,ルクセンブルク,マルタ,オランダ,ノルウェー,オーストリア,ポーランド,ポルトガル,スウェーデン,スロバキア,スロベニア,スペイン,チェコ,ハンガリー。

なお,英国はシェンゲン加盟国ではありませんが,英国からの入国は,英国国籍を有する者及びスイスの滞在許可証を有するなど入国資格を有する者は認められます。


3. 一部の第三国からの入国制限の廃止

7月20日より,以下のEU及び欧州諸国,一部の第三国から直接入国する場合,国籍に関係なく,入国制限が廃止され,通常の入国措置が適用されます。但し,同措置は,今後,変更される可能性があります。最新状況はスイス連邦政府のホームページをご確認ください。

対象国【7月16日スイス連邦移民庁発表,8月14日最終改訂】:アンドラ,豪州,ブルガリア,カナダ,クロアチア,キプロス,ジョージア,アイルランド,日本,モナコ,ニュージーランド,ルワンダ,ルーマニア,サンマリノ,韓国,タイ,チュニジア,ウルグアイ,バチカン。


4. その他の第三国からの入国の制限

スイス政府は、上記2及び3.以外の第三国は感染リスクの高い国に指定しており、スイスへの入国資格を有しない限り、観光など如何なる理由であっても、これらの国からの入国は制限されます。(特別な理由がある場合は90日の査証免除の入国が許可されます)。

8月28日、スイス連邦政府は、2020年8月31日以降、第三国国籍者(日本人を含む非EU・EFTA市民)に対して、スイス政府が指定する感染リスクの高い国から出発した場合、感染リスクの高い国ではない国を経由したとしても、スイスへの入国を制限する措置を実施する旨発表しました。感染リスクの高い国ではない国からの渡航者は、たとえ感染リスクの高い国を経由した場合でも、トランジットエリアから出ない限りスイスに入国することが可能です。これまでは、感染リスクの高い国から出発した場合でも、感染リスクの高い国ではない国を経由することでスイスの入国制限を回避することが可能であったため、今次措置はこれを是正するものとなります。

感染リスクの高い国ではない日本、オーストラリア、ニュージーランド等の第三国からは、たとえ高リスク国を経由する場合でも、スイスに入国することは可能です。但し、その場合は、経由地において空港の国際線トランジットエリア内にとどまっている(すなわち感染リスクの高い国に入国していない)ことが条件となります。


〇参考:スイス連邦政府プレスリリース:第三国から空路で経由便を使って入国する場合の制限について


5. 入国にともなう検疫(自己隔離)措置

上記に関係なく,感染リスクが増加している特定国・地域からの全ての入国者に対しては,検疫(自己隔離)措置が実施されます。【7月1日閣議決定】。スイス国籍者やスイス居住者等については、スイスから国外に旅行に行く場合は注意が必要です。

(1)主な内容:スイスへ入国する過去10日間以内に感染リスクの高い国又は地域に滞在した者は,スイス入国後直ちに自宅又は宿泊施設に移動し、最大10日間の自己隔離を実施する。また,検疫措置(自己隔離)の義務を負う者は、スイス入国から2日以内に所管の州当局に入国した旨を報告し、当局の指示に従わなければならない。

〇参考:スイス連邦保健庁ホームページ:検疫措置及び各州連絡先について


(2)当該措置の対象外者(ただし、新型コロナウイルス感染の症状を示す者を除く)
• 越境通勤者及び運送関係者
• 医療関係者、保安関係者、外交関係者等(雇用主が証明する必要あり)
• 鉄道、バス、船舶及び航空機の乗務員等
• 職業上又は医療上の理由で、延期不可能な事情による者
• 乗り継ぎのため、感染リスクの高い国又は地域に24時間未満の間滞在した者
• 他国への通過目的でスイスに滞在する者
• 感染リスクの高い国又は地域で開催された文化行事,スポーツ大会ないし専門会議に参加した芸術家,スポーツ選手,会議参加者(但し,当該イベントにおいて適切な感染予防措置が執られている場合)

(3)対象国・地域

 10月28日,スイス連邦保健庁は、スイス入国に際し検疫の対象となる国・地域の基準を改訂するとともに、同基準に基づくリストの改訂(8回目)を発表しました。当該改訂は10月29日(木)より有効となり、スイス入国以前の10日間以内に対象国又は地域に24時間以上滞在した者に対し、最大10日間の自己検疫義務(陰性証明があっても自己検疫義務は免除されない。違反者に対し、最高1万フランの罰金)及び各州当局への届出義務が課されることになります。
 連邦保健庁による対象国リストは今後も随時改訂される予定のため,最新情報はスイス連邦政府のホームページをご確認ください。

(ア)検疫対象国・地域 (下記の国については、海外領土等を含む)
アンドラ,アルメニア,ベルギー,チェコ


(イ) 隣接国における検疫対象地域等(スイスと国境を接している国については、地域毎に指定)

(1)フランス
(本土)
・オー=ド=フランス地域圏
・イール=ド=フランス地域圏
(海外領土)
・仏領ギアナ

 

〇参考:スイス政府が指定する感染リスクの高い国対象国


(エ)陰性証明を有していても,検疫措置(自己隔離)の義務は免除されません。検疫措置(自己隔離)の義務を遵守しない者に対しては、重大な違反の場合は最高1万フラン、過失の場合は最高5千フランの罰金を各州が科す場合がありますのでご注意ください。


〇参考:スイス連邦保健庁ホームページ:スイス入国後の手順について