日本食普及功労者へ感謝状贈呈
平成21年9月14日



2009年9月14日(月)、スイスにて日本食普及に多大な貢献をされている田中伸二氏(レストラン歌舞伎他)及び倉林正文氏(割烹温泉旅館兎山)に、小松大使より感謝状を贈呈しました。
田中氏は1974年より30年以上の長期に亘り、スイスで日本食を提供してこられました。
田中氏が日本食レストランを開業された当時は、食材調達の困難さや日本食への理解不足等から日本食レストランの開業自体が困難な時期でしたが、スイスに日本食レストランを定着させることに見事成功されました。その後、スイス各地に自営店をオープンされ、また田中氏考案のオリジナル和風サラダドレッシング“歌舞伎”はスイスの有名デパートで販売され好評を博しています。加えて、日本食に関する各種相談に対応される和食コンサルタントとしての実績もお持ちで、スイスにおける日本食レストランの中心的存在として活躍されています。
倉林ご夫妻は2003年より「ヨーロッパ初の割烹温泉旅館(兎山)」をオープンし、和食料理人による伝統的な懐石料理を提供してこられました。本旅館は、和客室、露天風呂を備えた本格和風旅館であり、さらに季節に応じて京都芸妓衆の招聘、お節料理のケータリングサービスを行う等、日本食を日本文化の一環として位置づけ、日本文化全般の普及にも貢献されています。「日本より近い日本」と感じられる空間の提供を実現し、日本食・日本文化をスイスにいながらにして欧州の方に理解してもらうというクリエイティブな活動が評価され、2008年にミシュラン掲載、2009年にはミシュランで星を獲得する等高い評価を得ておられます。