6月26日より施行されるスイス政府による各種制限措置(行動制限)の緩和策

令和3年6月23日

【概要】

●6月23日、スイス連邦内閣は、新型コロナウイルス対策のための各種制限措置の大幅な緩和策を閣議決定しました。これにより、6月26日(土)から、屋外でのマスク着用義務が解除されます。一方で、屋内のマスク着用義務は引き続き有効です。(レストラン屋内、店舗、公共交通機関、コロナ証明(Covid-Zertifikat)提示を入場の条件としないイベント等はマスク着用義務)。また、連邦保健庁は、社会的距離(1.5m)を確保できない場合のマスク着用を推奨しています。
●コロナ証明(Covid-Zertifikat)の提示が入場の条件となるもの:ディスコ、クラブ、大型イベントはコロナ証明を入場の際の条件とすることが義務付けられます。

○参考:スイス政府発表(6月23日) Coronavirus: Bundesrat beschliesst weiteren, grossen Öffnungsschritt und erleichtert die Einreise in die Schweiz (admin.ch)

 

【本文】

1.各種制限措置(行動制限)
○マスク着用義務
・屋内:マスク着用義務【継続】
・屋外:マスク着用義務は解除
※職場のマスク着用は雇用主が任意で決定可能。
※後期中等教育機関及び職業訓練学校:マスク着用義務は解除(各州当局が新型コロナウイルス対策に関する責任を負う)
※公共交通機関の場合、プラットホーム(地下を含む)、停留所、地下道や陸橋、ホールやアーケードなど、少なくとも両側に大きな開放部分がある全ての場所は屋外エリアと見なされる(マスク着用義務が廃止)。
※通路やショッピングエリアを含む鉄道駅地下の閉鎖的な施設、待合室など(チューリッヒ中央駅の地下空間等)は、屋内エリアと見なされ、引き続きマスク着用義務あり。
※スイス連邦保健庁は、社会的距離(1.5m)を確保できない場合はマスク着用を推奨
 
○ホームオフィス
・ホームオフィスは義務ではなく推奨に (ホームオフィス実施は雇用者が任意に決定可能)


○私的集会(友人や家族の集まり)【継続】
・人数制限(子供も人数に含む)
 屋内:上限30人
 屋外:上限50人
 
○全てのイベント
・ コロナ証明を入場の条件とするイベント:各種制限なし
※1000人以上の大型イベントは州当局の許可が必要
・ コロナ証明を入場の条件としないイベント
着席形式の場合:屋内・屋外ともに上限1000人
着席形式ではない場合:屋内は上限250人、屋外は上限500人
※屋内外を問わず会場収容人数の3分の2を上限とする。
※屋内の場合、飲食物提供エリアでのマスク着用義務あり、飲食は指定エリアに限定、着席形式の場合、連絡先提出義務
 
※観客によるダンスを伴うイベント及びコンサートは禁止
※ミサは例外的に会場の容量制限なし
 
○飲食店
・屋内外を問わず、1テーブル当たりの人数制限を廃し
・屋内:着席義務、着席時を除きマスク着用義務、グループ代表1人の連絡先提出義務、テーブル間の距離確保
・屋外:着席義務・連絡先提出義務なし、テーブル間の距離確保
 
○ディスコ、クラブ
・(入場者を)コロナ証明を持つ人に限定することを条件に、再開可能、マスク着用義務なし。

○店舗、スポーツ施設、レジャー施設
・顧客1人当たりの面積要件廃止
・コロナ証明を入場の条件としない場合は人数制限(上限は収容人数の3分の2)

○スポーツ・文化活動
・屋内:連絡先登録義務(マスク着用義務・社会的距離確保・人数制限は解除)
・屋外:各種制限なし
 
○教育機関
・大学等高等教育機関:対面授業の人数制限の解除

2.各種措置に違反した場合
・刑事罰による罰金が科される可能性があります:罰金50~200スイスフラン

3.各州による制限
各州政府の最新情報をご確認ください。


【参考】
○ スイス連邦政府: 行動制限について
○ スイス連邦保健庁:新型コロナウイルス感染症についてのFAQ(イベント及び職場について)
○ スイス連邦保健庁:新型コロナウイルス感染症から身を守る方法
○ 各州情報
○ スイス連邦保健庁HP(コロナ証明について)
https://www.bag.admin.ch/bag/de/home/krankheiten/ausbrueche-epidemien-pandemien/aktuelle-ausbrueche-epidemien/novel-cov/covid-zertifikat.html