白石大使の活動報告コメント「リヒテンシュタイン政府による外交団説明会」

令和3年11月4日
白石大使の活動報告「リヒテンシュタイン政府による外交団説明会」
10月28日、リヒテンシュタイン外務省の主催で、外交団に対するリヒテンシュタイン政府の基本政策説明会が行われました。

場所はリヒテンシュタイン大学です。リヒテンシュタイン政府によると、70か国を超す外交官が集まったそうです。

午前10時半から始まった説明会ではハスラー(Hasler)外相、リッシュ(Risch)首相、モナウ二 (Monauni)副首相の順でそれぞれが担当する基本政策について解説しました。

ハスラー外相は、リヒテンシュタインが民主主義、法の支配、人権の擁護と推進を外交の基本としており、世界の国々との連帯をいっそう強固していきたい、と強調しました。教育担当でもあるハスラー外相は未来志向の教育に取り組む姿勢を明らかにしています。

リッシュ首相は、リヒテンシュタイン政府は一つのチームとして難しい課題を抱える時代を乗り越えていきたい、と述べました。また、福祉の増進に力を入れること、相互信頼と持続性のある貿易体制を創っていく、との決意を示しました。

一方、財政担当でもあるモナウニ副首相は、コロナ禍にもかかわらずリヒテンシュタイン経済が着実に回復し、活性化しつつあることを、あちこちで建設作業が進んでいる現状を指摘しながら力説しました。また、副首相はリヒテンシュタインが環境に優しく、持続性のある経済を目指す方針を明らかにしました。

説明会後、大学近くのリヒテンシュタイン侯爵家ワイン畑の中にあるレストランで立食のランチ会が開かれました。ハスラー外相とはごく短時間、挨拶することができ、今日の説明への感謝の言葉を述べました。外相からは、東京オリンピック、パラリンピックの成功に対するお祝いの言葉をいただきました。