白石大使の活動報告コメント「盛り上がった2年ぶりのSJCC新年会」

令和4年1月21日
左:ハーブSJCC会長、中央:白石大使、右:マルクサー在リヒテンシュタイン名誉総領事
2022年1月10日夕、チューリッヒ市内のレストランでスイス日本商工会議所主催の新年会が開かれました。2020年以来、2年ぶりの開催です。

会場のツンフトハウス・ツー・マイゼン(Zunfthaus zur Meisen)はチューリッヒ市内にある古くからのギルドハウスの一つで、最近まで陶器の美術館としても利用されていたそうです。

ギルドについては教科書で読んだ知識しかありませんが、チューリッヒでは中世から商工業を中心とした同業者が組合を作り、活動していました。有力なギルドは仲間の集まりのために立派な建物を作り、それらが形を変えて現在にも引き継がれています。会場のツンフトハウス・ツー・マイゼンは現在、高級レストランとして客をもてなしているようです。

新年会にはおよそ90人の会員が参加しました。マーチン・ハーブ会長が新年のお祝いと、久しぶりの再会を歓迎する挨拶をしました。

それに続いて、名誉会長である私が20分程度の時間をもらって、日本の新政権が何を目指しているのか、その課題は何か、について講演しました。政府のコロナ対策、経済政策、外交方針について簡単に説明したつもりです。
私の後、スイスのトヨタの方が講演し、自社製燃料電池車の「MIRAI」の特色を解説しながら、ゼロ・エミッション、環境フレンドリーの利点を強調していました。

記念講演に続いて、鏡割り、乾杯へと移り、着席しながらの懇親会となりました。私と、同行した野原書記官も会員の皆さんの中に加わり、日本酒とすしで新年を祝いました。

スイスでもオミクロン株による感染が高止まりして、「3密」回避が求められています。この新年会も、ワクチン接種証明提示、マスク着用、社会的距離確保を徹底し、「安心、安全」を最優先に開かれていたと思います。

対面でのつきあいの素晴らしさを改めて痛感した次第です。(2022年1月13日記)