白石大使の活動報告コメント「繊細な美意識を刺激する化粧品を届けたい」
令和4年2月28日

2月14日に訪れたチューリッヒの「カネボウ化粧品」(Kanebo Cosmetics Europe)では、社長の山崎政宏さん(近く退任予定)と後任の福田陽介さんから説明を受けました。
カネボウ化粧品の前身は紡績業の会社で1887年に遡るそうですが、2004年に化粧品部門が独立し、2006年に「花王」の100%子会社になりました。Kanebo Cosmetics (Europe)そのものは1980年に設立され、ヨーロッパにおける化粧品事業を本格的に開始しましたが、2012年からは花王グループの現地法人として相乗効果を発揮しながら事業に取り組んでいるそうです。
売りは高級化粧品のSENSAI ブランドです。読みは「センサイ」ですから、漢字を当てれば「繊細」でしょう。1989年に当時、およそ5万円のクリームを発売したところ大きな話題となり、品質の良さが評価されたとのこと。「欧州スーパープレステージ市場でのポジションを築くことに成功しました」とカネボウは説明しています。欧州でも特別、評価基準の厳しい権威ある化粧品市場で存在感を示すことができた、ということでしょうか。
センサイの原点は、日本国産の希少蚕「小石丸」に由来するそうです。この蚕から紡がれた絹糸の輝きと繊細さを、肌の手入れに使う化粧品に生かし、化粧品を使って肌をきれいに保つ作法も合わせて顧客に利用してもらう、「SENSAI Saho」というのがカネボウの戦略とお見受けしました。
女性が化粧品に求めるポイントはアジアとヨーロッパでは異なるようで、日本人を含めたアジア人女性は一般的に「美白」志向が強く、欧州では「香り」へのこだわりがあるといいます。市場の特色を把握した上で綿密な販売戦略を立てているそうです。スイスを拠点にしているのは、「欧州の中心にあるという立地の良さと、能力の高い人材を確保できるところ」と福田さんは指摘しています。外国企業誘致の税制面での優遇措置に加え、スイス政府の助言も適切でサポート態勢がしっかりしているところも評価しているそうです。
日本流のきめ細やかで控えめな粧い方が海外でも根付いていけばうれしいですね。(2月16日記)
カネボウ化粧品の前身は紡績業の会社で1887年に遡るそうですが、2004年に化粧品部門が独立し、2006年に「花王」の100%子会社になりました。Kanebo Cosmetics (Europe)そのものは1980年に設立され、ヨーロッパにおける化粧品事業を本格的に開始しましたが、2012年からは花王グループの現地法人として相乗効果を発揮しながら事業に取り組んでいるそうです。
売りは高級化粧品のSENSAI ブランドです。読みは「センサイ」ですから、漢字を当てれば「繊細」でしょう。1989年に当時、およそ5万円のクリームを発売したところ大きな話題となり、品質の良さが評価されたとのこと。「欧州スーパープレステージ市場でのポジションを築くことに成功しました」とカネボウは説明しています。欧州でも特別、評価基準の厳しい権威ある化粧品市場で存在感を示すことができた、ということでしょうか。
センサイの原点は、日本国産の希少蚕「小石丸」に由来するそうです。この蚕から紡がれた絹糸の輝きと繊細さを、肌の手入れに使う化粧品に生かし、化粧品を使って肌をきれいに保つ作法も合わせて顧客に利用してもらう、「SENSAI Saho」というのがカネボウの戦略とお見受けしました。
女性が化粧品に求めるポイントはアジアとヨーロッパでは異なるようで、日本人を含めたアジア人女性は一般的に「美白」志向が強く、欧州では「香り」へのこだわりがあるといいます。市場の特色を把握した上で綿密な販売戦略を立てているそうです。スイスを拠点にしているのは、「欧州の中心にあるという立地の良さと、能力の高い人材を確保できるところ」と福田さんは指摘しています。外国企業誘致の税制面での優遇措置に加え、スイス政府の助言も適切でサポート態勢がしっかりしているところも評価しているそうです。
日本流のきめ細やかで控えめな粧い方が海外でも根付いていけばうれしいですね。(2月16日記)