白石大使の活動報告コメント：「次の100年を目指して飛躍する世界企業に」

　4月25日夕、ルツェルン市内のホテルで歯科医療関連メーカーであるGC社創立100周年記念式典が開かれました。スイス国内の歯科医療関係者を含め250人ほどが参加し、私も来賓の一人として100周年を祝う挨拶をさせていただきました。

　GCは中尾眞・会長の祖父が2人の仲間とともに1921年に会社を東京で立ち上げました。3人は当時の東京帝国大学で化学を専攻した仲間で、将来の世界企業を目指し「ヂーシー化学研究所」として、今で言うベンチャー企業を旗揚げしたと言います。

　ジーシーのジーは旧カタカナ表記なのですがGC、General Chemical（ゼネラル・ケミカル）を表しています。アメリカの巨大企業のGM（ゼネラル・モータース）やGE（ゼネラル・エレクトリック）を模して、飛躍への決意をGCに込めたそうです。

　GCはその後の変遷を経て中尾会長の父、そして中尾さんに引き継がれています。GCグループは2013年からその本社機能をルツェルンに置き、GCインターナショナルとして東京を含めた海外拠点を統括しています。

　式典では、前年にスイス大統領を務めたパルムラン氏のビデオ・メッセージが披露され、また親交のあるチューリッヒ大学のシュヴルツェネガー副学長も祝辞を述べました。

　私は、GCがスイスに国際拠点を構える際、風光明媚でかつ音楽の街でもあるルツェルン市を選んだ中尾会長の判断と経営手腕をたたえ、さらなる100年の発展を祈念する挨拶をしました。

　今後ますますの飛躍を期待しています。（4月27日記）