白石大使の活動報告コメント:「好天に恵まれ、大いに盛り上がった日本祭り」

令和4年5月24日
日本祭りの様子
日本祭りの様子
 昨年9月に続く3回目の日本祭りは5月21日-22日の両日、ベルン歴史博物館の主催で開かれました。これに協力して、当館は、文化広報活動の一環として文化事業を行い、また、ベルン日本人会がバザー、物品販売などを行いました。

 昨年はコロナ禍の影響が続いていたため、入場するにはCOVID証明が必要でしたが、今回はコロナ規制解除で制限なし。おかげで盛況でした。

 博物館側は前年と設営を変え、博物館の前庭にメインの舞台を設置して、武術の演武披露、津軽三味線や和太鼓の演奏、合唱などをプログラムの中に組み入れました。

 今年の特色の一つは、武道グループが演武の後、ワークショップ方式を取りいれ、参加者が実際に剣道、杖術、居合い、少林寺拳法などの初歩的な動きを楽しめるようにしたことです。

 剣道、居合いでは子供たちに混じって大人も加わり、竹刀や木刀を持ちながら演武を披露した先生たちから指導を受けていました。

 体験型のワークショップは、屋内、屋外を問わず全体的に人気が高く、博物館内で行われた折り紙、書道、墨絵、塗り絵、ペン習字なども好評でした。中でも、浴衣を着て自撮りができるコーナーが大人気で、スイスの人たちも初めて袖を通す和服に感動の面持ちでした。

 圧巻は、なんと言っても初日の締めを飾る盆踊りです。博物館前庭の芝生で有志の日本人女性グループが真ん中で輪を作り、お手本を示した後、見物人から自由参加を募って踊りを体験してもらいました。皆さん、東京音頭、炭坑節を楽しく踊って、いい思い出になったことでしょう。

 最終日は、和太鼓の勇壮な演奏で締めくくりました。30分余りの熱演で、庭いっぱいに響きわたる大小の太鼓の音とリズムに、芝生に座った観客も大喜びでした。

 一方、博物館の裏手で開かれたベルン日本人会の催しでは、金魚すくい、輪投げなど、いろんなゲームに子供たちが群がっていました。また、フードコートも大にぎわいで、たこ焼き、とりの唐揚げ、日本風の菓子パン、すしショップなどに長い列ができていました。

 スイスの人々に、日本の夏祭りの風情を満喫してもらえたのではないかと思います。

 多くの出し物に出演していただいた在留邦人の皆さん、また日本文化・武道をひろめてくださっているスイス人の皆さん、そして色々な行事を裏方として手伝ってくださったボランティアの方々に、心より御礼を申し上げます。

 現在、博物館では好評展示中のサムライ展が継続しています。その中で日本祭りを企画していただいたベルン歴史博物館の皆さんにも感謝申し上げます。 (5月24日記)
日本祭りの様子
日本祭りの様子
日本祭りの様子
日本祭りの様子