白石大使の活動報告コメント:チューリッヒ日本商工会「マスクなしの平常に戻った総会」

令和4年6月14日
白石大使による冒頭挨拶
 6月10日の金曜日、チューリッヒ日本商工会の年次総会がチューリッヒ市内のレストランで開かれました。50人近くの会員の皆さんが参加され、規約改正、役員人事、会計報告などの議事を済ませた後、昼食を挟んで懇談が続きました。
 
 前回の総会は新年会を兼ねて2月3日に開かれましたが、その時はコロナ規制のため参加者全員がマスク着用でした。今回はマスクなし。文字どおり、顔の見える総会となり、大いに盛り上がりました。
 
 名誉会長として出席した私は、挨拶の中で「皆さんとの再会を喜び、日常が戻ってきたことをうれしく思う。コロナ鎖国と海外から皮肉られてきた日本は、ようやく観光客に門戸を開くことになったが、まだまだ規制は残っている。しかし、コロナの感染者は徐々に減少しており、観光客の受け入れが拡大する方向にある。いっそう、門戸が開かれるよう東京に要望していきたい」という趣旨の言葉を述べました。
 
 商工会の皆さんの受け止め方も同じような感じでした。海外からの旅行者の受け入れ枠拡大は歓迎するが、具体的な対応となると細部にわたっていろいろな規制があり、完全オープンにはほど遠いという印象を持っておられるようです。
 
 日本政府によるコロナ対策の措置は感染拡大防止に必要なものですが、規制緩和が進んだ欧米諸国から見ると厳しすぎると映るようです。商工会の皆さんも同様の考えをお持ちだということがよくわかりました。東京にもこうした声をしっかり届けたいと思います。(6月13日記)