白石大使の活動報告コメント:「姉妹交流再開に動くグリンデルワルト」

令和4年6月28日
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 「以前のように日本人観光客が戻ってほしいですね」というのが地元の声だと痛感しました。

 6月20日は月曜日でしたが、グリンデルワルトにはストックとリュックサックのハイカーのグループや、観光スポットをめぐる旅行客の姿が目立ちました。中にはアジアからと思われる観光客もいて、少しずつコロナ禍以前に戻りつつあるように見受けました。

 当日はベルンを車で出て午前9時頃、グリンデルワルトに着きました。当地で長らく日本人相手の観光・登山ガイドを営んでいる安東一郎(日本語案内所長)さんに挨拶。安東さんの案内で市内を歩き、ふるさと博物館を訪れました。

 グリンデルワルトは名峰アイガーを眼前に望む地として知られています。そのアイガーに初めて登ったのが日本人登山家の槇有恒(マキ・アリツネあるいはマキ・ユーコーとして知られる)で、地元のガイドとともに1921年に初登頂に成功しました。この博物館には、その槇さんの日記など遺品を含め、記念の登山道具などが陳列されています。

 また、アイガーを含め3大北壁を制覇した今井通子さんの訓練時の写真、登頂の際に使ったヘルメットなどの記念品も展示されていました。今井さんがアイガー北壁を制覇したのは1969年で、50周年の際にはこの博物館で記念イベントが開かれたそうです。(6月23日記)
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