白石大使の活動報告コメント:「縦横無尽の太刀さばきに観客も大喜び」

令和4年9月12日
白石大使の活動報告コメント:「縦横無尽の太刀さばきに観客も大喜び」
9月8日夕、ベルンの日本大使館多目的ホールにおいて、「東京剣舞会」の剣舞が地元の人々の前で披露されました。
 
ホームページの紹介によると、このグループは殺陣(たて)、日本舞踊などを取り入れて、志伝飛龍さんが独自に立ち上げたもので、その創作流派「志伝流」の剣舞を日本内外で公演しているそうです。
 
この日は、スイスでの公演の一環としてベルンを訪れ、大使館のホールで華麗な剣舞を見せてくれました。剣舞を披露するには十分とは言えない狭いホールに、40人余りの観客が集まりました。
 
目の前で、着物、はかま、白足袋姿の「侍」が刀をかざして飛び回ります。刀は細身の木刀ですが、見た目は本物の真剣。それで斬り結ぶように演じるわけですから、はらはらどきどきの連続です。
 
剣道や居合の静的な演武とは異なり、殺陣と舞踊の要素が強い剣舞は、かなり動きが激しく、刀の触れあう音、演者の息づかいが聞こえる迫真の演技が続きました。見ていた人たちもその迫力に驚いたと思います。
 
志伝さんとそのグループのメンバーは、礼に始まり礼に終わる、敵味方を問わず相手を敬う、魂である刀を大事に扱うなど、武士道が重視する修練の重要性、高い道徳性などについて、観客の質問に応えながらわかりやすく丁寧に答えていたのが印象的でした。(9月9日記)