白石大使の活動報告コメント:「生け花を日本とスイスの架け橋に」

令和4年10月31日
グループ写真
 10月13日午後、大使公邸でレグラ・マイヤーさんへの外務大臣表彰式が行われ、私から林芳正外務大臣の表彰状と記念品を手渡しました。

 表彰式にはマイヤーさんの家族、友人、生け花のお弟子さんたちが参加し、表彰式後、公邸でのアペロを楽しみながら歓談しました。

 マイヤーさんは1970年代に在日経験があり、神戸市に住んでいた際、生け花と出会いました。未生(みしょう)流生け花を学び、その魅力に引き込まれたそうです。スイスに帰国後も生け花に励んで家元の資格まで取り、これまで多くのお弟子さんたちを育ててきています。

 マイヤーさんが生け花に魅せられるようになったのは、「子供のころ、庭や森、道ばたで、花や種、木の実、松ぼっくりなどを集め、整理していた」思い出が背景にあったのではないか、と振り返っています。「植物に携わる活動をするのは、私の遺伝子に早くから組み込まれていた」と気づき、生け花の道に生きがいを見つけたのだといいます。

 自然の草花を生かして、美と静寂、創造と安らぎの世界を表現する、マイヤーさんの生け花への情熱を感じました。これからも生け花の魅力を、スイスのみならず外国の多くの皆さんに紹介していただければ幸いです。(10月24日記)