白石大使の活動報告コメント:「ファドゥーツの桜祭り」

令和4年4月14日
グループ写真
太鼓演奏
 4月9日、リヒテンシュタイン公国の首都ファドゥーツで桜祭りが行われ、その開会式に出席しました。

 ファドゥーツ市の中心部にあるオイレ公園には、約20本の桜が植えられています。日本とリヒテンシュタイン公国の友好親善に尽力した日本人と地元の有志の協力で植樹されたそうです。

 公爵家のファドゥーツ城の眼前にある公園は市民の憩いの場になっているようですが、そこの一角に八重桜が咲いていました。この日はあいにく天気が悪く、午前中はみぞれが舞い寒さに震えるほどでしたが、式典が始まったころにはそれまでの小雨も止んで、曇り空になっていました。

 桜祭りはコロナ禍で今まで実施が見送られてきましたので、今年が初めての開催です。主催はファドゥーツ市で、式典にはビショッフ市長が出席、開会の挨拶を述べました。続いて私が日本を代表して御礼の言葉を返しました。

 会場には、ファドゥーツ市の関係者、スイスやオーストリアを含め近隣地域の在留邦人とその家族など60人近くが集まりました。式典が終わった後、近くの市庁舎に移り、ホールで日本大使館が用意した和太鼓の演奏が披露されました。

 アールガウ州の和太鼓グループ5人が勇壮な音を会場いっぱいに響かせました。ホールは小ぶりで式典参加者が座るとほぼ満席という状況でしたが、事前に耳栓が配られる気遣いが歓迎されていました。

 和太鼓の実演に先立って、リヒテンシュタイン公国で日本の名誉総領事を務めるマルクサー氏が歓迎の挨拶を行い、両国の友好親善ぶりを強調しました。

 桜祭りの様子は地元紙に写真入りで紹介されました。(4月13日記)